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面接 障害者雇用

障害者雇用の面接で避けるべき「不採用につながりやすい要因」とは?

障害者雇用、いわゆる「オープン就労」での就職を検討している場合、一般的な面接対策とどのような点が違うのかといった点で悩むことがあるかもしれません。ここでは、障害者雇用の面接で特に多い「不採用につながりやすい要因」に触れながら、その対応策や解決策についてご紹介します。

企業が不採用と判断する理由には「最適な業務が見当たらない」「人柄は悪くはないが他候補者に比べ経験が足りない」などのように志望者自身では対応が難しいケースもありますが、一方で就職活動の準備不足によって不採用となってしまうケースも決して少なくありません。

こうした準備不足による不採用理由を知ることで、障害者雇用において必要な対策が明確になります。(オープン就労の対策もできる「ニューロリワーク」の資料請求はコチラから

1.不採用理由①:障害受容・障害理解の不足

理解不足
障害者雇用の面接で特に多い不採用理由の1つ目は「障害受容や障害理解の不足」です。具体的には、「自分の障害を受け入れられていない」「障害について正しい知識を持ち合わせていない」といった理由で不採用になるケースがあります。

ある日突然、うつ病や発達障害などの診断を受けたとしても、それをすぐに受け入れるのは難しいかもしれません。しかし、障害とうまく付き合っていくためには自身の障害を受け入れ、正しく理解することが不可欠です。「なんで自分が…」「自分はすぐに治る」と思っている場合は、まだ障害受容が不十分な可能性も考えられます。

「障害受容」とは、自身の障害を受け止め、落ち着いて障害と向き合えるようになった状態を指します。障害受容が可能となると、自分の障害を理解して対策を練ることができるので、障害に振り回されず、体調をある程度コントロールしやすくなります。そのため、長く働くためには障害を受け入れて理解することが欠かせません。

まだ自身の障害を受け入れられていないと感じる場合や、自分の障害への知識が不十分だと感じる場合は、まずは障害受容・障害理解から始めることが大切です。

2.不採用理由②:体調面への不安

体調の不安

障害者雇用の面接で特に多い不採用理由の2つ目は、「体調面の不安」です。たとえば、「体調が悪くなる傾向や兆しを理解できていない」「対処法がない」「休日のリカバリープラン(回復プラン)がない」「生活習慣が整っていない」といった理由で不採用になるケースがあります。

上述した障害受容や障害理解の不足により、体調面に不安を与えてしまうことも少なくありません。体調や病気に関する質問に対して「大丈夫です!」とだけ発言し、大丈夫と言える具体的な理由を答えられなければ人事担当者は「入社後、再発しないだろうか」と不安を抱いてしまいます。面接までに、「体調が不調になりやすいときはどういうときか」「そのようなときに意識していること」「普段から心掛けていること」などを具体的に答えられるよう準備しておくことが大切です。

休日の過ごし方やストレスケアの方法も、きちんと答えられるようにしておく必要があります。休日に関する質問やストレスケアの質問で答えられないと「自身の体調管理が不十分である」「平日の疲れを休日にとれず、体調を崩す可能性が高い」と受け取られる可能性があります。

いずれの質問も、就職・転職活動が本格化するまでにセルフケアの方法が身に付いていなくてはきちんと回答することができません。セルフケアの方法がまだ身に付いていないと感じる場合は、まずはセルフケアの方法を考えてみましょう。(セルフケアについても学べる「ニューロリワーク」の資料請求はコチラから

3.不採用理由③:不適切な配慮事項

不適切な配慮
障害者雇用の面接で特に多い不採用理由の3つ目は「不適切な配慮事項」です。 たとえば、「配慮事項が多すぎる」「配慮事項に具体性がない」「障害と関係ない配慮事項がある」といった理由で不採用になるケースがあります。

障害者雇用枠(オープン就労)で就業することのメリットとして、障害に対して配慮を受けられることがありますが、それは必ずしも「何でも無制限に配慮してもらえる」ということではありません。まずは自分で対処し、工夫しても無理な点を「配慮事項」として会社に協力を申し出ることが必要です。そのため、配慮事項の数が多いと「努力不足」「他人に頼りがち」と捉えられる可能性があります。

また、申し出る配慮に具体性がないために「配慮するのが難しい」と不採用になってしまう場合もあります。他にも、障害と関係のない配慮事項を要望すると「会社には言えない隠れた診断があるのかも?」と不安を抱かせてしまう可能性があるため注意が必要です。

こうしたことからも、自分の障害特性と応募企業の業務の特性を照らし合わせ、長く働くためにどうしても必要な配慮を依頼することが大切です。

4.まとめ

対策の必要性
上述した不採用理由への対策は、面接直前になって簡単に準備できるというものではありません。就職・転職活動を始めるまでに自分の障害を受け入れ、理解し、適切な対応策を練られてこそ回答できるものです。障害者雇用の面接でお悩みの方には、就労移行支援事業所の利用がおすすめです。

ニューロリワークでは、毎日決まった時刻に決まった場所へ通うというトレーニングのほか、知識学習や能力開発、体力回復や生活習慣改善を目的としたプログラムなどを通じてうつ病やメンタル不調のある方の就労や復職の支援を行っています。また、就職や復職のためのトレーニングをしたいという方に向けて、見学や体験実習も実施しています。ぜひお気軽にご相談ください。(事業所のプログラムの見学をご希望の方はコチラから

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