職場や私生活での人間関係の悩みを解決するために【コミュニケーションのポイント】 | 就労移行支援事業所ニューロワークス

職場や私生活での人間関係の悩みを解決するために【コミュニケーションのポイント】

職場や私生活での人間関係が悩みとなって、ストレスの原因になっているという方も多いかもしれません。こうしたストレスが原因で、メンタル不調や精神疾患に至るケースも考えられます。

そこで今回は、職場の人間関係の悩みが原因でメンタル不調になった方や人と話すことに苦手意識がある方、または他人と信頼関係を築くのが難しいと感じている方向けに、良好な人間関係を築くためのコミュニケーションのポイントをご紹介します。

1.ミラーリング

コミュニケーションのポイントの1つ目は、「ミラーリング」です。ミラーリングとは、相手の仕草や表情、口調などを真似することです。例えば、相手がゆったりとした口調で話す場合は自分もゆったりと話してみたり、相手が笑顔のときは一緒に笑ったりというように、自分と相手を同調させます。

ミラーリングと関係構築について調査した研究としては、次のような研究があります。この研究は32組のペア(64名)を対象にミラーリングを行い、そのときの脳活動とその後の関係性について調査したものです。

対象者が同じタイミング、または別のタイミングで腕を動かし、その後に別の課題に取り組んでいるときの脳活動と課題後の互いの信頼関係(ラポール)について回答してもらったところ、同じタイミングで腕を動かすことで信頼関係が高くなることが示されました。 同じタイミングで腕を動かすことで、脳内の左外側前頭前野の「脳間同期(inter-brain synchronization)」が高まることが示され、それにより信頼関係が高くなると示唆されました。脳間同期とは、相手と脳活動が同期されることをいいます。この実験では、ミラーリングで互いの前頭前野の脳活動が変化し、それに応じて信頼関係が構築されることがわかりました。

また、ミラーリングを含む人間関係における同調活動について調査したメタアナリシス(※) では、同調活動はコミュニケーションに関わる各要因において改善がみられることが示されました。改善がみられたのは、具体的には下記のような要素です。
(※複数の研究の結果を統合し、より高い見地から分析する手法や統計解析を指す。)

・全体的な対人関係
・親近感、
・好ましさ
・協調感覚
・協力行動
・約束の遵守(コンプライアンス) など

ただし、無理に「真似しすぎる」ことがないよう注意が必要です。ミラーリングは、あくまで自然にできる範囲で実践することが大切です。

2.自己開示をする

コミュニケーションのポイントの2つ目は、「自己開示をする」ことです。これは、「社会的浸透理論」の考えに基づいています。社会的浸透理論とは、互いのことを知らない者同士が自己開示をするほど互いの関係性が親密になっていくという理論です。自己開示には返報性があるので、それを利用し関係構築を図ります。

これまでに、医師の自己開示が患者にとってポジティブな影響があることを示唆する研究結果が報告されています。この研究では、信頼度・満足度・自己開示意欲などにおいて良い変化が見られました。

社会浸透理論では、自己開示を大切にすると同時に互いのプライバシーを重視することも重視しています。長期的に良好な関係を維持するためにも、互いのプライバシーは尊重した上でコミュニケーションをとることが大切です。話し過ぎたり、聞いたことを言いふらしたりすることがないよう注意しましょう。

3.良い知らせを一緒に喜ぶ

コミュニケーションのポイントの3つ目は、「良い知らせを一緒に喜ぶ」ことです。相手の良い知らせを聞いたときに「よかったね!私もうれしい!」といったように関心を示し、一緒に喜びます。

これは、カリフォルニア大学のゲーブル博士が提唱した「積極的ー建設的反応の考え」に基づいています。

【相手の良いニュースを聞いたときの反応】
①積極的ー建設的反応
熱心な反応

②積極的ー破壊的反応
マイナス面の可能性を指摘する反応

③受動的ー建設的反応
控えめな反応

④受動的ー破壊的反応
無関心な反応

ゲーブル博士は、相手の良いニュースを聞いたときの反応は4つに分類されると示しました。1つ目は、上述した「積極的ー建設的反応」で熱心な反応です。2つ目は「積極的ー破壊的な反応」で、「でも●●だよね」などマイナス面の可能性を指摘する反応です。3つ目は「受動的ー建設的な反応」で、一応は喜ぶものの、あまり関心がない控えめな反応をいいます。4つ目は「受動的ー破壊的な反応」で、喜びもせず自分の話題にすり替えてしまうなど無関心な反応です。

78組のカップルを対象に調査した結果、「積極的ー建設的反応」が多いカップルは、親密性・信頼度・満足度が高く、リラックスして過ごしていたと報告されています。

4.まとめ

今回ご紹介した良好な人間関係を築くためのコミュニケーションのポイントは、いずれも日々のコミュニケーションの中で取り入れやすいものといえます。これらのポイントを実践し、職場や私生活で良い関係性を構築していきましょう。

(写真素材:PIXTA、photoAC)

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