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復職 うつ病 体験談

信頼できる上司へ直談判したことで復職できた|うつ病復職成功体験談

※写真はイメージです。

【うつ病|30代|営業サポート|休職期間5ヶ月】

大手通信企業の地方代理店営業として仕事をしていたM.Sさん(仮称)。
過酷な労働環境によりうつ病を発症しましたが、信頼できる上司に助けられ、現在は東京本社に復職を果たし、今では多くの部下を抱えるほど回復されたといいます。うつ病になる前に気を付けることや復職成功のポイントなどを詳しく伺いました。(休職と復職のことが3分でわかる「簡単!初めてのリワークガイド」のダウンロードはコチラから

1.地方へ飛ばされ、理不尽な上司に振り回されたことによりうつ病を発症

入社3年目に突然、本社より縁もゆかりもない地方の支社への転勤を命じられ、20人で動かしていたプロジェクトを2人で担当することになりました。

それまでは、上司や先輩からさまざまなサポートを受けながらの営業スタイルだったのですが、転勤先の上司は部下のことは我関せずに加え、数字が良くないとパニックを起こす人で、その人に日々振り回されていました。

また、その頃は仕事が出来ない営業は残業請求するなとも言われ、実際は8時〜23時くらいまで働き、遅い時は片道2時間かけて車で家まで帰らないといけないような仕事もありましたが、月間の残業時間は上司の指示により30時間で切られていたことが、うつ病発症の原因だと思います。さらに、転勤先の地方には相談する相手も休日に遊ぶ相手もおらず次第に孤立していきました。

2.休職中、唯一没頭できることは料理をすること

突然休んでしまったことにより、周りに迷惑をかけてしまったことへの罪悪感と3年も経たない内に休職してしまったことによる自分自身の情けなさ、今後どうなるのかといった不安など、悪いことばかりを考えがちになっていましたので、まずは環境を変えるために、当時お付き合いしていた方の家に拠点を移しました。そして、一人でいる時間を減らし、生活環境を整えました。

また、余計なことを考えないよう、料理をすることに没頭するようにしました。
私の場合、料理をしている時間だけが、頭の中を空っぽにできる唯一の時間でした。

3.休職中やっておけば良かったこと

休職中は体調を戻すこと以外に余裕がなく何か新しいことに取り組む時間を取れなかったのですが、今思うとクラウドソーシングなど在宅ワークなどを利用して、自分のペースで自身のスキルアップをすれば良かったと思っています。

4.信頼できる上司へ直談判したことで復職できた

本社の人事にいくら掛け合っても、復職後は元いた部署に戻すしかないと言われ、一時は転職を考えていました。

しかし、できれば復職をしたかったので、新卒時代からお世話になり当時一番信頼していた上司に勇気を出して相談したところ、「自分の部署であれば上に掛け合って戻してもらえるようにお願いするから戻っておいで」と言われ、結果的にその上司の元へ営業としてではなく事務系の営業サポートとして戻してもらえることになりました。

休職をしてしまったことで、全ての人たちから嫌われてしまったのではという不安が大きかったのですが、誰にも相談せずに誤って自分だけの判断で動いてしまっていたら、きっと退職せざるを得なかったと思います。

今回信頼できる上司へ直接相談したことが、復職へ向けて行った最も大事な取り組みだったと思っています!

5.復職後は数字やノルマに追われなくなった

復職前に職場の担当者などへ、慣れるまでは残業や数字のノルマは与えないでほしいこと、また産業医との面談の時間は確保したい旨をあらかじめ伝えておいたことで、復職後は残業や数字のノルマがなくなったと同時に、自らの希望で店舗での研修に参加させてもらうなど、徐々に感覚と自信を取り戻していきました。

現在は復職して6年経ち、部下を数名持てるほどまでになりましたが、常に一人一人が置かれている環境や気持ちを汲み取り、定期的に面談などを行うことで、皆で助け合う体制作りを心がけています。これらを行うことは、当時の上司が積極的に面談をしてくれたことが、働く上での大きな安心となっていたからです。

何事も早め早めの対処が肝心だと思います。

6.最後にうつ病で休職されている方へ一言

私がうつ病の時に上司に言われて一番嬉しかった言葉は、「仕事の代わりは誰でもいるが、あなたの人生はあなたしか歩めないのだから、自分を大切に生きなさい」と言われたことです。渦中にいるとなかなか周りが見えづらいとは思いますが、きっとわかってくれる人が周りにいるはずなので、諦めずに少しだけ前に進んでみて下さい。

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【参考文献・参考サイト】

(写真素材:PIXTA、photoAC)