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意識的に「何もしなかった」ことで、休職1年で復職|うつ病復職成功体験談

※写真はイメージです。

【うつ病|40代|総務|休職期間1年】

休職後、経理部から総務部へ異動し職場環境が変わることで、働くことの楽しさや自身の存在価値に気づいたというS.Kさん(仮称)。徹底して行ったうつ病からの克服方法には復職成功のポイントがあったようです。詳しくお話を伺ってみました。

目次

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1.周りに言われて受診、うつ病と診断

残業続きの激務に追われていた毎日、ある朝突然、自宅で目覚まし時計が鳴って目を覚ましても、頭が重くて起き上がることができず、無気力に襲われました。

その後会社でも無気力状態が続いていた私を見た人事部の社員が私の様子がおかしいと思い、産業医に診察してもらうよう指示を受けました。そして、うつ病と診断され、経理部の部長から休職するよう強く促されました。

 

2.眠りたいだけ眠る、何もしないことの大切さ

休職してからは、定期的に通院し、うつ病を治癒させることに専念しました。
処方された薬は指示されたとおりに服用し、主治医からは、ストレスを抱えないことが重要とアドバイスを受けたため、休職中は自宅で眠りたいだけ眠りました。1日20時間眠ったこともあります。

そして他人と接触しない生活を過ごしていたため、ストレスから解放されるようになり、気分の重さは軽減されていきました。
積極的に何かに取り組むよりは、意識的に「何もしなかった」ことにより症状が改善に向かったと思います。

 

3.うつ病になる前の状態に戻し、再発させないために


休職期間が8ヶ月を過ぎた頃から、気分の重さがかなり軽減されてきました。
それを主治医に伝えると、少しずつ外出する機会を増やしたほうが良いと言われ、外出機会を少しずつ増やしていきました。
最初は3日に1回、次第に2日に1回の頻度で外出しました。

次の段階として、主治医からは「人混みの中を歩いても体調に異変が生じなければ職場復帰が可能でしょう」と言われたため、思い切って東京都心への外出機会を増やしていきました。

このようにうつ病になる前の生活習慣を取り戻すことを重視し、職場復帰しても、再び体調が悪化して、休職するということだけは避けようと思いました。

 

4.復職するにあたっての不安と職場へお願いしたこと

復職時には、経理部から総務部への異動が決まっており、しかも40代の男性が庶務業務に専念することになっていましたので、総務部の社員から白い目で見られるのではないか、また、何かがきっかけとなり、うつ病の症状が重くなるのではないかということを不安に感じていました。

正直に「私に嫌がらせをしないでほしい」ことや「陰で悪口を言わないでほしい」と総務部長に伝えました。
これらのことを自分自身が察知すると、ストレスを感じてしまい、再びうつ病の症状が重くなると思ったためです。

 

5.野心から安定へ、気持ちの変化

休職前は、経理の仕事を頑張って、いずれは経理部長に昇進したいと考えていました。
あるいは転職して、他の会社で経理部長に就任して年収を増やしたいという野心を抱いていました。

しかし復職後は、毎日仕事があり、安定した収入を得られるだけで幸せだと感じられるようになりました。
また上司の配慮により、現在は毎日定時で仕事を終えることができていることも心の安定につながっていると思います。

 

6.やりがいと存在意義を見つけられた今

現在は、些細な仕事にもやりがいや楽しさを感じることができます。

具体的には、会社の受付においてある観葉植物の手入れをするだけでも楽しいと感じられます。
あるいは、他の部署の社員から「蛍光灯が切れそうだから交換してほしい」と依頼され、さっそく蛍光灯を交換すると「ありがとう」とお礼を言われることで、嬉しさを感じられます。

精神を病んでしまった自分も、会社の役に立つのだということでやりがいを感じ、自分にも存在価値があるのだということを実感でき、毎日が楽しいです。

 

7.最後に現在うつ病等で休職している方へ一言

「頑張らないことが大切」だと思います。

まずは、通院先の主治医のアドバイスをよく聞いて、処方された薬を服用し、精神状態を安定させることを最優先することをお勧めします。何度も言いますが、一切頑張らないことを意識してください。

そして復職したあとは、いい意味でプライドを捨てて、上司や同僚には正直に自分の状態を伝え、理解してもらうことが大切だと思います。

 

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写真素材:PIXTA