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ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは|内容や学習方法について解説

ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは

人は社会でたくさんの人と関わりながら生活しています。人が社会と関わるうえで必要となるスキル全般をソーシャルスキルといい、そのスキルを身につけるトレーニングのことをソーシャルスキルトレーニング(SST)と言います。
具体的にはどのようなトレーニングを行うのでしょうか。ソーシャルスキルトレーニング(SST)の内容や、学習方法、受けられる場所などを詳しく解説していきます。

目次

1.ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは

ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは

人は社会でたくさんの人と関わりながら生活しています。人が社会と関わるうえで必要となるスキル全般をソーシャルスキルといい、そのスキルを身につけるトレーニングのことをソーシャルスキルトレーニング(SST)と言います。

ソーシャルスキルには挨拶や会話などのコミュニケーションだけでなく、清潔感を保つこと、遅刻をしないこと、毎日決まった時間に起床することなども含まれます。ソーシャルスキルを身に付けることは、社会で生きやすくなるといった目的があります。

 

ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは

 

日常で用いられるソーシャルスキル

それでは、普段の生活の中でソーシャルスキルはどのように使われているのか、具体例から見てみましょう。

 

例えば、地図や携帯を持っていない時に道に迷ってしまった場合どうするでしょうか。

近場に地図看板や案内表示が無い場合、誰かに道を聞く必要があります。以下の手順を取る方が多いでしょう。

  1. まず、声をかける方を探し
  2. 「すみません、道をおたずねしたいのですが」とお声がけをし
  3. 目的地を伝え、道を教えてもらう。
  4. 分からない所があった場合は失礼のないよう確認をして
  5. お礼を言う。

ごく一般的な行動ですが、ここでも多くのソーシャルスキルが求められます。

 

例えば「1」では、忙しそうにしている方や旅行鞄を持った方は避ける、「2」では自分のために時間を使っていただくことへの謝罪の気持ちを先に示し、「4」では分からないことを失礼がないようお伝えする、「5」では笑顔で相手の目をみて感謝の気持ちを伝える、などといったソーシャルスキルです。

ソーシャルスキルトレーニングでは、このように人が社会で人と関わりながら生きていく上で必要となるスキルを全般的に学んでいきます。

ただ要件を伝えるだけでなく、感謝や謝罪の気持ちを伝えたり、相手の目を見て話すなど、相手を不快にさせないような工夫も学習します。

 

 

2.ソーシャルスキルトレーニングを身に付けるには

ソーシャルスキルトレーニングの学習方法について

それでは次にソーシャルスキルトレーニングの学習方法についてみていきましょう。

学習方法は様々な方法があります。
例えば、ロールプレイングで実践したり、ディスカッションをすることもあります。
また、チーム作業を行ったり、複数名でゲームを行って学ぶケースもあります。最近では書籍も多く刊行されているため、書籍から知識学習を行うことができます。

今回はその中でも、ロールプレイングによる実践方法について、具体例を紹介します。

ロールプレイングは、ある具体的な事例に沿ってそれぞれ役割を決め、複数名のグループで実施します。

一般的には、以下のような順番で実践されます。

  1. ソーシャルスキルが必要な理由と、スキルを身に付けるとどのような効果が期待できるのかを伝えます(教示)。
  2. 指導者が手本をみせ、その事例の中で適切な立ち居振る舞いについて学んでいきます(モデリング)。場合によっては良い例だけでなく悪い例を見せることもあります。
  3. その後対象者が、同じ事例または類似の事例のもと実践をします(リハーサル)。
  4. 振り返りをします(フィードバック)。正しい場合には誉め、不適切な箇所があった場合は修正をしていきます。
  5. 最後は、学習したスキルを日常でも実践できるようにします。どのような環境だと実践できそうか一緒に検討していきます(般化)。

 

ソーシャルスキルトレーニングを実践する際は、基本的な挨拶だけでなく、相手がどのような気持ちになるかを考えて実践することが大切です。

ソーシャルススキルは、成長の過程で自然と身につくことが多いです。
一方、集団生活や人間関係の構築を苦手とする発達障害のある方に対しては、ソーシャルスキルトレーニングを実践することで、ソーシャルスキルの改善を期待できるという報告もあり、注目を集めています。

ソーシャルスキルトレーニングの学習方法について

 

ソーシャルスキルトレーニングはどこで受けられるの?

インターネットで検索しますと、様々な所で行っている事が分かります。

書籍も沢山出ていますので、自分で勉強するのも一つの手段ですが、精神科のデイケアや、就労移行支援事業所、就労継続支援A型・B型事業所、自立訓練事業所、学校などでも取り入れられています。
職場でも実施している企業が増えているようです。

就労移行支援事業所の詳しい説明は「就労移行支援とは-障害のある方の就職と定着をサポートニューロワークス」のページをご覧ください。

 

 

3.まとめ

今回はソーシャルスキルトレーニング(SST)について触れてみました。ソーシャルスキルは仕事や地域社会で人と関わりながら生きていく上で、常に求められるスキルになります。

トレーニングの効果をすぐに実感することは難しいかもしれませんが、ソーシャルスキルが身についていくと社会生活において色々な局面で対応の仕方が分かってくると思います。

 

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参考文献
・http://www.jasst.net/
・http://www1.iwate-ed.jp/tantou/tokusi/text/h21_201.pdf
・https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/06/dl/s0604-7b.pdf

写真素材:photoAC,PIXTA