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障害者職業センターのリワークプログラムについて

障害者職業センターのリワークプログラムについて

メンタルヘルスの不調が原因となり休職している方が復職を円滑に進めるため、リワークというプログラムがあります。リワークは主に、医療機関、障害者職業センター、就労移行支援事業所などで提供されていますが、それぞれの施設ごとに特徴があります。今回は障害者職業センターが行っているリワークプログラムの内容や特徴、他の施設との違いについて詳しくご紹介します。

目次

1.障害者職業センターとは

障害者職業センターは、独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構が、障害者雇用促進法に基づいて設置・運営しています。各都道府県に最低でも1か所は設置されています。

障害者職業センターで行われているリワーク支援は、障害のある方への支援だけでなく、復職先の事業主に対しても支援を行っているのが特徴です。職場復帰のコーディネーターが求職者本人と事業主・主治医の3者とすり合わせ、プランを作成し、トレーニングを実施します。

リワークについての詳しい説明はリワークとは|リワークの内容と利用するメリットを徹底解説!」の記事をご覧ください。

 

障害者職業センターとは

 

2.障害者職業センターのリワークプログラムについて

障害者職業センターで行われるリワークプログラムの内容は?

障害者職業センターで実施されるリワークプログラムは大まかに3つのプログラムが段階的に実施されます。

 

・生活リズムの構築、健康管理

生活リズムが整っており健康な状態が維持できないと、毎日決まった時間に出勤することが困難になります。そのためには睡眠のリズムを整えたり、体調や気分の自己管理をできるようになることがとても重要です。

プログラムを実施する際は「生活リズム表」といって、睡眠時間や食事の時間など、日々の生活習慣について記入をする管理表を用います。その日の気分を記入する欄も用意されており、自分の生活や感情を客観的にみて、見直しに役立てます。

 

・基礎体力の向上、集中力や持続力の向上

仕事のペース配分を学び、疲れすぎない・溜め込み過ぎないようにしていきます。また疑似的な作業(簡易作業・事務作業等)を通じて、自分の状態(集中力がどれだけ保てるか、どのくらいの疲労感がでるのか)を確認します。更に段階的に負荷を高めていき、より職場復帰に向けた準備をしていきます。

 

・ストレスコントロール、再発防止のための振り返り

物事の考え方や捉え方の癖、コミュニケーションのスタイルを理解し、復職後もストレスや感情のコントロールができるよう対処方法を学びます。

また、再発防止のために、これまでの業務内容や労働環境について見直し、自分らしく無理なく働ける環境について考えていきます。

 

障害者職業センターのリワークプログラムについて

 

障害者職業センターのリワークプログラムのメリット・デメリット

次に、医療機関や就労移行支援事業所と比較し、障害者職業センターで提供されるリワークプログラムのメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリットの一つ目は、利用料がかからないことが挙げられます。医療機関や就労移行支援事業所は、自立支援医療受給者証の有無や前年度の年収によっては利用料が発生しますが、障害者職業センターの利用料は無料になります。交通費や昼食代は自己負担となります。

就労移行支援事業所や医療機関のリワークを利用する際にかかる費用はリワークを利用するために費用はどのくらいかかる?|施設ごとに徹底解説!記事の記事をご覧ください。

メリットの二つ目は復職先の事業主に対しても職場復帰へ向けた支援を行っている点です。リハビリ出勤時に取り組む課題や労働環境の調整等、配慮事項について相談することができます。

 

一方、施設数が少ない点はデメリットに挙げられます。センターが近場に無い場合は、通所のための時間や交通費が多く発生する可能性があります。

また、最寄りのセンターが満席の場合は、空きが出るまで待ち時間が発生する場合もあります。そもそも利用を決めてから利用開始となるまで6~8週間程度の時間も必要になるため、休職期間の残数が短い方はご注意ください。

利用にかかるまでの期間についての詳細は3章をご覧ください。

その他、他の2つの機関と比べて専門的なプログラムが少ないこともデメリットとして挙げられます。

就労移行支援事業所や医療機関で提供されているリワークプログラムについてはリワークプログラムの内容は?|各施設ごとの違いや特徴を徹底解説の記事をご覧ください。

 

障害者職業センターのリワークプログラムのメリット・デメリット

 

3.障害者職業センターのリワークを利用するまでの流れや手続き

利用するまでの流れ

まずは隔週開催される説明会に参加します。説明会は開催日が決まっているため、ネットや電話で確認をし、予めスケジュールを調整するようにしましょう。

説明会の内容を聞いてみて、プログラムへの参加を希望する場合は支援の申し込みをします。

その後、主治医・企業・本人で面談を行ない、1ケ月程度の事前プログラム(体験コース)を経て利用が開始されます。

例えば東京都の場合は面談のセッティングまでに2週間程度、そこから体験プログラムで1ケ月程度かかるため、正式に利用できるまでにおおよそ6~8週間かかるようです。

利用先に関しては居住地に対する制限はありません。例えば、神奈川県にお住まいでも東京都の障害者職業センターを選択するなど、利便性にあった場所を選ぶことが可能です。

 

利用対象者や利用期限は?

利用対象者は会社に所属していて、うつ病や統合失調症などのメンタルヘルスの不調により仕事を休職している人が対象です。ただし公務員の方は利用ができません。

また、症状の程度により、主治医がリワーク支援の利用を可能だと判断されない場合は利用ができません。

 

利用期限の上限は基本的に3か月と決まっています。3か月以内の利用も可能ですが、プログラムが3か月で終了するよう組まれているため、休職期間の残数に余裕がある場合は3か月しっかり受講するのがおすすめです。

 

利用にかかる費用はどのくらい?

障害者職業センターの場合、利用料は無料です。ただし交通費や昼食費は自己負担となります。

施設数に限りがあるため、近場にセンターが無い場合は、通所にかかる交通費がどの程度必要になるのか、あらかじめ調べておくことをおすすめします。

例えば、交通費が往復700円/日・昼食費が500円/日かかる方が月に20日利用した場合、それだけで24000円/月必要となります。場合によっては、近場の医療機関や就労移行支援事業所に通所をしたほうが安く済むケースもあります。

 

利用にかかる費用はどのくらい?

4.障害者職業センターリワークを選ぶ時のポイント

障害者職業センターは、利用料がかからないため、人気もあります。

一方、医療機関や就労移行支援事業所と異なり施設数が限られているため、近場に無い場合は通所時間や交通費が必要となったり、また、満席の場合は利用開始までに数か月といった時間を要してしまう可能性があります。

早めの職場復帰を目指す方や、近くにセンターが無い方は、あらかじめ交通費や空き状況を確認することをおすすめします。

医療期間や就労移行支援事業所のリワーク施設も含めて検討する場合は、リワークプログラムの内容は?|各施設ごとの違いや特徴を徹底解説」の記事をご覧ください。

 

ニューロワークスのリワーク支援

 

参考文献
・http://www.jeed.or.jp/location/chiiki/tokyo/13_tokyo_service1.html
・http://www.jeed.or.jp/disability/person/om5ru800000008j6-att/om5ru800000008my.pdf
・https://www.jeed.or.jp/location/chiiki/miyagi/om5ru80000005pmz-att/om5ru80000005pra.pdf

写真素材:photoAC,pixabay